2018.10.17

中島翔哉が1年で激変した理由。
社長直談判で実現したポルトガル移籍

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 岸本勉●写真 photo by Kishimoto Tsutomu

 ロシアW杯ベルギー戦の先発メンバーは11人中、10人の選手が欧州組だった。

 もちろん、たとえ海を渡っても定位置をつかむことがなければ、力を見せることはできない。しかし、環境に順応し、外国人選手として活躍し続ける選手は、それだけ成熟している。長谷部誠のように、臨機応変の戦いをし、怯むことがない。乾貴士のように、身につけた剛直さで持ち前の技を出し切れる。戦い手として練達するのだ。

 10月16日、日本代表は埼玉スタジアムで世界の強豪、ウルグアイを真っ向勝負で寄り切った。この夜も、欧州で格闘する日々を過ごす選手たちが違いを示した。

「(日本の)選手たちが、ウルグアイの選手たちと同じ目線で戦っていた」

 森保一監督が試合後に語っているように、若い選手たちは少しも臆することない戦いを披露している。南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)、遠藤航(シント・トロイデン)はヨーロッパ各国ですでに実戦を積み、恐れる理由などないのだろう。ずんずんと新たな時代を切り拓いていくような、勃興する清冽(せいれつ)さがあった。

ウルグアイ戦でも日本の攻撃の中心になっていた中島翔哉 なかでも次世代の日本サッカーの先鋒となっているのが、10番を背負う中島翔哉(24歳)だろう。ポルトガル1部リーグのポルティモネンセで主力を張るサイドアタッカーは、ウルグアイ戦も左サイドを蹂躙した。かつてバルセロナにもいた屈強で鳴る右サイドバック、マルティン・カセレス(ラツィオ)を翻弄し続けた。

 とにかく、ドリブルスキルに絶対的な自信を感じさせた。1対1で動じない。荒っぽいチャージを受けても入れ替わるだけの駆け引きと身体の強さを身につけているし、そもそも自分の間合いに飛び込ませない迫力とタイミングを持っている。