日本を「弱い」と言った香川真司
「だからこそ、チームワークが強み」 (2ページ目)
日本代表チームに監督交代をはじめ紆余曲折があったのと同様、香川自身も苦境に立たされた時期があった。昨年11月の欧州遠征ではメンバーから落選。その後、ドルトムントで調子を上げていったものの、今度は負傷で3カ月間の戦線離脱。不動の10番として2回目のW杯を目指す選手としては、厳しすぎる時間を送った。
「別に11月の落選とか、僕は悔しくなかったです。悔しくなかった......と言ったら変ですけど、絶対に6月のロシアには出るということしか考えてなかったので。別にそこで外れようが、絶対に俺は6月(のW杯)に出るんだという気持ちしかなかったですし、それが自分自身を支えてくれていた。
外されて、あらためて感じるものはありましたし、だからこそ、もっとやってやるという気持ちになれたのは事実です。厳しい状況に対して、常に前向きに諦めずにやり続けることが本当に大切だなと、すごく感じるようになりました。次のW杯も目指すか? 正直、今はなんとも言えないです。ここで成功することを望んでいたので」
結果は決勝トーナメント1回戦で敗退。それでも日本の10番は、ロシアの地で輝きを取り戻した。
「10番としてどうだったか、それはわからないです。みなさんが判断してください。ただ、やはり10番というのは、最終的に得点するかアシストするかだと思うので、いくらいいプレーをしたとしても、結局はそこで判断されるものだと思う。1得点というのは物足りないです。あらためて自分自身、最後の局面での個の力というのをもっと上げていかないといけないと思いました。
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