なでしこ、最終戦を0封負け。
この攻撃力でアジアカップを戦えるのか (4ページ目)
アルガルベカップでもなんとかセットプレーから活路を見出そうと、熊谷が大外を回って頭で合わせる形を2度トライしている。ショートコーナーを使いながら、工夫を凝らしてはいるが、なかなか得点に結びつかない。高倉監督はあえてセットプレーを詰めていないフシもあり、「まだやってないですから」と言葉を濁す。過去のなでしこたちの窮地を救ってきたのもセットプレーからの得点だった。ゴールを破れば、相手も動く。攻撃が停滞した際の突破口となるセットプレーがそろそろ見たい。
アジアの戦いは得失点も大いに関わってくるだけに、攻撃の失速は命取りになる。劇的に守備を立て直したように、"自由な攻撃"にも何か変化を与えるときが来ているのかもしれない。
「ただ転んで終わるつもりはない」と表情を引き締めた高倉監督。アジアカップまであと1カ月。こだわり続けた攻撃力をいかに花開かせていくのか。残された時間は少ない。
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