袋叩きのハリルJをハイチ代表は絶賛。「コスタリカにも勝つと思う」 (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 予選で対戦したコスタリカと比較してほしいとお願いすると、「今から言うのは僕の本心だ。決して、あなたへのリップサービスではない」と前置きした上で、こう続けた。

「僕はコスタリカとも戦ったけど、感触としては日本のほうが遥かにいいチームだ。確かに、コスタリカは前回のワールドカップで躍進したけど、実際に対戦してみるとそんなに怖くなかった。でも、日本からは常に脅威を感じた。彼らが攻撃に転じた時には、『やられてしまうのでないか』という恐怖がいつもあったんだ。フットボールに確実なことは何もないけど、もしワールドカップで日本がコスタリカと戦えば、高い確率で日本が勝つと僕は思う」

 攻撃陣で目を引いたもうひとりの選手、背番号7をまとったウィルドドナルド・ゲリエは、今季から加入したアゼルバイジャンのカラバフでチャンピオンズリーグのグループステージにも出場している。鋭い仕掛けから反撃ののろしを上げる得点をアシストした左ウイングは、「ハードな試合だった。でも、僕らもいつも通りにベストを尽くした。この結果は悪いものではないけど、満足するのは今日だけにして、明日からはまたクラブでトレーニングに励みたい」と切り出した。

「日本はクオリティーの高い選手がたくさん揃ったチームだね。ただ、フットボールではあらゆることが起こるので、今日のような結果も受け入れなければならない。僕は今シーズン、チェルシーやローマとの試合にも出たけど、選手個々の能力は今日の日本とそれほど大きな差があるとは思わなかった。もちろん、組織力という点では違いがあったけど、代表チームはいつも一緒に練習できるわけではないから、一概に比較することはできないよ」

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