スペインの「名スカウト」が、イラク戦の日本代表13選手を個別評価 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by KYODO

今野泰幸
シリア戦はこの日の日本の最高のコンビネーションをゴールで結実させた。しかし、インサイドハーフとしては連係を生み出せず、ボールを運ぶのに四苦八苦。イラク戦も目立った働きはない。

攻撃的MF
本田圭佑
右サイドバック、酒井宏樹と目覚ましい連係を作った。イラク戦の先制点となるゴールで蹴ったボールも質は高い。ただ、シュート機会では、勘が鈍っているのか、凡ミスだった。シリア戦は久保裕也と交代で入って、インサイドハーフとしてチームを好転させている。戦術的能力は高い。

久保裕也
ダイアゴナルランに優れたストライカーで、UAE戦、タイ戦は効果的だった。しかし、イラク戦は疲労か、消耗か、著しく精彩を欠いた。あるいは慣れない左サイドに入った影響なのかもしれない。

原口元気
大迫勇也とのコンビが合うのか、シリア戦は左FWとして大迫と起点になり、長友→今野のゴールをアシスト。イラク戦もトップ下として、序盤は大迫との連係でゴール前に迫っている。走力に長け、ダイアゴナルランも惜しまない。ただ、イラク戦の後半は足が鈍り、長友からのクロスでコントロールをミスしていた。トップ下としての適性には疑問がある。

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