スペインの「名スカウト」が、イラク戦の日本代表13選手を個別評価 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by KYODO

吉田麻也
川島と同じく、ひとつのミスの代償が大きすぎる。こうした失点のリスクを回避できないと、高く評価するのは難しい。経験豊富な選手で、攻撃のセットプレーでは武器になるが、守備ではターンに問題を抱える。

昌子源
森重真人に代わって抜擢されたようだが、シリア戦の失点はイージーなミスだった。クロスに対し、背後を取られて被(かぶ)っている。ただ、シリア戦よりもイラク戦のほうがパフォーマンスは上がっており、改善している点はセンターバックとして魅力だ。

守備的MF
遠藤航
長谷部誠の代役か。しかし、ライン全体をコントロールできなかった。失点シーンは飛び込んでかわされている。

井手口陽介
ディフェンシブな選手のようだが、イラク戦は存在を感じなかった。もっとも、交代で入った今野泰幸も状況を改善できていない。

倉田秋
シリア戦では序盤のうちに香川真司に代わって出場。何本か高い技術の好パスを見せたが、中盤でイニシアチブを取れなかった。シリア戦の失点シーンでは、遅れて入って、入れ替わられてフリーでクロスを打ち込まれた。イラク戦は後半、途中出場したが、流れを変えられなかった。

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