スペインの「名スカウト」が、イラク戦の
日本代表13選手を個別評価 (2ページ目)
2試合のシステムを見極めた上で、エチャリが詳細に選手評を語った。
GK
川島永嗣
UAE戦、タイ戦は落ち着いたセービングを見せていたのだが......。イラク戦、ミスはたったひとつだったが、重大だった。吉田麻也との呼吸が合わず、一瞬、エリア内のボールを見合ってしまい、相手につつかれ、それを押し込まれた。吉田がクリアする選択肢はあったが、川島も自分の判断でボールをキャッチにいっており、判断ミスと言える。
DF
酒井宏樹
3月のUAE戦では深さと、幅を与え、先制点を演出。今回のイラク戦も、右サイドで本田がタメを作り、酒井が縦を走り、小気味よくボールを引き出していた。テンポのあるコンビネーションで、数多くの好機を演出。チーム全体に低調なプレーが多かった中、及第点が与えられる出来だろう。ただし、終盤、負傷により交代した。
長友佑都
システム上、高い位置を取る必要性があるが、後ろに引っ張られた。サイドFWとの連係をもっと作り出す必要がある。シリア戦もショートコーナーの反応に遅れており、かつての長友ではなかった。ただ、ここぞというときの技術は高く、イラク戦では後半に攻め上がって、原口元気に戻したマイナスパスでチャンスのお膳立てをした。
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