本田圭佑がピッチ外で発信し始めた
「自殺、受動喫煙...」その心境は?

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

シリア戦では後半からピッチに立った本田圭佑シリア戦では後半からピッチに立った本田圭佑 本田圭佑はACミラン退団を決めた後、ツイッターを開始し、自らの言葉で発信することを始めた。サッカーそのものよりも、ニュース番組等で目にした社会問題への意見が好みのようだ。

 CMやオフシーズンの話題での露出が多く、その姿を映像で目にすることも多いため、なかなかピンとこないかもしれないが、本田はメディアに対して話をする機会がとても少ない選手だ。ミランでは、ベンチに入ってさえいれば、試合後、ミックスゾーンと呼ばれる取材エリアを通る。だが報道陣と至近距離ですれ違う構造のそのエリアでさえも、話をしないのが普通だ。

 2016~17シーズンの後半戦に限っていえば、試合後にメディアに口を開いたのはホーム最終戦のボローニャ戦のみ。それもひと言、「ありがとうとファンに伝えて」と、一方的に依頼しただけで、質問に答えたわけではない。ミランでは練習も基本的には公開されないため、クラブのオフィシャルメディアなどでない限り、平日に話を聞くことは難しい。単独インタビューも多くはない。

 しかし、そもそも本田自身は寡黙なタイプではない。

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