熊谷紗希と新SBコンビの中村楓は、
なでしこ鉄壁の守備を築けるか (5ページ目)
彼女にとって、「前線での守備に貢献」して「ゴールを決める」ことは2つで1つ。それを90分間やり続けることが"ノーマル"なのだ。ここがスタートであるならば、この先の伸びしろを想像すると頼もしい。
努力で弱点は強みに変えることができる――。横山の姿は今の若いなでしこたちにとって、何よりも大きな刺激になるだろう。
初戦直後から、急激に増えた選手間のコミュニケーション。弱点を炙り出し、ひとつずつ潰していく日々が続く。その中で第2戦に引き続き、2-0で完封勝利を手にしたことは、選手たちにとって自信になっていく。もちろん、攻撃面では左右サイドで偏りもあり、コンビネーションに欠けるセットプレーなど、早急に改善したい課題は山積している。今大会、最終戦となるオランダとの5、6位決定戦で、攻撃がどう変化しているかにも注目したい。
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