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4年前とは激変。本田圭佑のコメントで
日本の「劣化」がよくわかる (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

「今日はホント楽しい90分だったし、もちろんタフな相手だったが、やりがいがあるサッカーもできていた。チームとして攻撃の形は、ある程度は示せたと思う」(MF香川真司)

「結果は引き分けだが、はっきり言えるのは、僕らのほうがいいサッカーをしたということ。もっといいコンディション(ピッチ状態)で試合をしていたら、どうなったか。(オーストラリアがこの試合内容に)何も感じていなかったら、ただのアホか、何か秘策があるかのどちらかだろう」(MF本田圭佑)

 本田のコメントにもあるように、4年前の試合会場となったブリスベンのスタジアムは、ピッチがかなり荒れていた。パスをつないで攻撃を組み立てたい日本にとっては不利なコンディションだったのだ。

 実際、オーストラリアはグラウンダーのパスを使わず、前線へ放り込むロングボールを多用し、とにかく日本の弱点である高さとパワーで対抗しようとした。にもかかわらず、試合内容は前述のとおりである。

 ところが今回の対戦では、日本は徹底して守備を固め、カウンターに活路を見いだそうとした。これに対し、オーストラリアは4年前とは対照的に、単純なロングボールやアーリークロスでゴリ押しするのではなく、あくまでもパスをつないで攻撃を組み立てようとした。

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