W杯アジア予選、10月の結果次第で日本は「3位に定着」のおそれ (5ページ目)

  • text by Sportiva photo by Fujita Masato

浅田 オーストラリアがどう出てくるかは、日本の現状を測る上でのバロメーターにもなります。オーストラリアが、「やっぱり日本は強いし、自分たちは2連勝してるのだから、そんなに無理する必要ないや」と、最悪引き分けでオッケーみたいな戦いをしてくるのか、「全然、日本は怖くない」と圧倒しようとしてくるのか。今までのオーストラリアは、日本相手にはわりと慎重に戦ってきたじゃないですか。そんなにガッツリこない。

杉山 そうそう。傾向として2対1ぐらいの試合をやるよね。力に差があっても、2対1ぐらいで収めようとする。

浅田 特に日本でやる時なんかは、わりと守って、「0-0でオッケーです」みたいな試合をしていた。そのオーストラリがどう出てくるか。「怖くねえぞ」と向かってきておかしくない状況ですよね。事実、UAEなんかも、アジアカップで対戦したときよりは明らかに「日本は怖くない」というスタンスで戦っていました。リードしてからは引きましたけど、それまでの戦いはまったくノーマルにやっていた。

そういう意味で、ライバルたちは「日本、恐れるに足らず」というスタンスに基本的には変わってきている。結果とは別に、オーストラリアがどう出てくるかで、日本が今どう見られているかという立ち位置みたいなものが分かるのかなという気がします。
(つづく)

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