近未来のなでしこ候補たちが大量得点。
日テレ・ベレーザがまず一冠 (3ページ目)
今後代表での活躍にも期待したい籾木結花(右)と長谷川唯(左) 優勝を手にしたベレーザの原動力となっているのが、若手選手たちの成長。その筆頭が今シーズンから"10番"を背負う籾木だ。153cmの小柄な体からは想像できないほどの豪快なシュートを放つかと思えば、トリッキーなシュートもお手の物。その存在はU-16女子代表世代から注目されていた。
とはいえ、現在20歳の籾木も下部組織であるメニーナから昇格した頃から常に活躍できていたわけではない。ベテラン選手が引退し、世代交代の真っ只中にいた籾木。気持ちと結果のギャップに苦しんだ時期は決して短くなかった。それでも経験豊富な岩清水梓、阪口夢穂、有吉らに引き上げられるように成長してきた籾木は、今大会でも準決勝で2ゴールを挙げ、決勝でも豪快なミドルシュートを含む2ゴールで優勝に貢献した。
「ベレーザの10番は澤(穂希)さんや、代表監督の高倉(麻子)さんがつけてきたものなので、自分がつけるのが正しいのかわからない。もちろんこれまでの選手を超えたいという気持ちはありますが、あまり意識せずにプレーできていると思います」(籾木)
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