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近未来のなでしこ候補たちが大量得点。
日テレ・ベレーザがまず一冠 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 ベレーザに先制点が生まれたのは55分、櫻本尚子のクリアミスを籾木結花(もみき ゆうか)が拾い、落ち着いてゴールに沈めた。その4分後には左サイドからの有吉のパスを長谷川唯が中へ、田中美南がピタリと頭で合わせて追加点。64分には、右サイドバックから上がってきた清水梨紗にボールが入るのを見た瞬間、一気に前線へポジションを取った隅田凛が難しい角度からヘディングで決めて3点目。そしてロスタイムには籾木がダメ押しの4点目を挙げ、後半の怒涛の攻撃でベレーザが勝負をつけた。

 悔しさを抑えきれないのは、ジェフのDFラインを束ねる櫻本だ。実戦の場を求めてジェフに移籍してから、守備の要として個を磨き上げ、守備の組織力をコツコツと積み重ねてきた。昨シーズンはその組織力にも手応えを掴んでいた。

「自分のミスからの失点。あそこを耐えることができていたら......」と先制点につながってしまった場面を悔いた櫻本。

「これまでの対戦から、サイド攻撃はケアしていたけど、やられてしまった」。それでも、「個では負けている感じはしなかった」と前を向いたキャプテン。試合の入りから組織的守備で一貫するならば十分に通用する守備力はある。90分の中で相手が戦い方を変えてきた際にどう対応していくか、ここからは組織的な対応力を向上させていかなければならない。完敗ではあったが、この4失点がジェフにとって必ず糧となるはずだ。

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