南野拓実が語る五輪「得失点差-1で終わったことが必ず生きる」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 初戦を落としたものの、南野の眼光は鋭く、気持ちは折れていない。周囲との呼吸も合ってきて、コンビネーションの精度も高まった。自らゴールを決めて、さらにテンションは上がっている。

「まあ、そうですね。次戦では、(興梠)慎三さんとのコンビネーションもさらによくなっていると思います。慎三さんとはプレー面で話すことが多く、できるだけ近くでプレーして相手を崩すことをイメージしています。次の試合では、ふたりで打開して点が取れるようになればいいかな、と思います」

 今年1月のリオ五輪アジア最終予選では、4試合に出場しながらノーゴール。所属クラブの事情もあって、大会途中にチームからも離脱した。日本はアジアの頂点に立ちながら、南野個人としては不完全燃焼だったに違いない。

 その分、五輪にかける思いは強い。「ここで終わるわけにはいかない」――南野が力強く放った、その言葉を信じたい。

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