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2試合でたった1点。サッカー五輪代表の決定力不足につける薬は? (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Watanabe Koji

 やはり結果的に無得点に終わっていることから考えても、本当に満足していい試合なのかどうかは疑問が残る。

 しかも、相手のポルトガルは、今大会の登録メンバー20名全員が1996年以降生まれの"U-20ポルトガル代表"である。加えて、ポルトガルはすべて中1日での3試合目だったのに対し、日本は2試合目。日本には日程的なアドバンテージもあった。

 にもかかわらず、日本は相手のパスワークに守備組織が完全に崩されて先制点を与え、最後まで追いつくことはできなかったのだ。ある意味、内容で相手を上回るのは当然のことで、そこに満足していい試合ではない。

 今大会、日本が勝ち星から遠ざかっている最大の要因は、得点力不足にある。いずれも年下のチームと対戦し、2試合で計1点しか取れないのでは寂しすぎる。

「僕の決定力不足が敗因になった」

 ポルトガル戦後、FW浅野拓磨は負けの責任をすべて背負い込むように、そう語った。

 確かにこの試合、浅野にはいくつかのシュートチャンスが訪れたが、ひとつも決めることができなかった。

 しかし、そうした場面のほとんどは、浅野が自分をマークする相手DFとのギリギリの争いのなかで、独力でどうにかシュートまで持ち込んだものだった。

 要するに、チーム全体で攻撃を組み立てるなかで、最後に浅野がDFラインの裏に完全に抜け出し、目の前にいるのはGKだけ、というような決定的なチャンスを作れているわけではないのだ。

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