2016.02.03

優勝でも事態は深刻。サッカー五輪代表「いまそこにある大問題」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki  松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburou

 先ごろ行なわれたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(兼アジアU-23選手権)で、U-23日本代表が優勝。上位3カ国に与えられるリオ行きのキップを獲得した。

リオ行きを決めた手倉森ジャパンだが、浮かれてばかりはいられない......

 大会前、日本のリオ五輪出場はかなり厳しいと見られていた。この年代では2011年アジアU-19選手権、2014年アジアU-22選手権、同年仁川アジア大会と、いずれもベスト8で敗退していたからだ。実際、日本の実力は、今大会でも5、6番手といったところだったと思う。

 そんななか、日本が最終的に優勝までできたのは、スタッフも含めたチームの総合力によるところが大きかった。

 日本は中2日(準々決勝後は中3日)で試合が続く過密日程を踏まえ、毎試合のように選手を大きく入れ替えた。早川直樹コンディショニングコーチは語る。

「ワールドカップはグループリーグを抜ければ成功だが、この大会は準決勝で勝って初めて評価される。なので、グループリーグが終わっても余力があるようにしなければならない。ターンオーバーで使ってもらったおかげで、選手はフレッシュな状態でピッチに立てた」

 また、手倉森誠監督が「(体力の)回復にもつながるし、食事があるからこそ元気でいられる」と語っていたように、日本代表専属シェフである西芳照氏をチームに帯同させたことも慧眼(けいがん)だった。