過去0勝3敗のイラクにリベンジを。準決勝は「総力戦」で勝つ (5ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi  岸本勉●撮影 photo by Kishimoto Tsutomu

 イラク戦もこれまでと同様、選手たちのコンディションを考慮し、そのときのベストのメンバーがピッチに送り込まれるに違いない。

 その見極めにおいて大事なものは、日々の観察だと指揮官は言う。

「選手をしっかり観ている。それは俺の感覚なんですが、選手にはそれぞれルーティーンがあって、その些細な変化を見逃さない。そして、コンディションのことやいろいろな情報をもらって、『先発させる・させない』を決めている。対戦相手によっても、ベストメンバーは変わってくるということは選手たちに常々話しているから、選手たちも万全の準備をしていて、出た選手が活躍してくれる」

 準々決勝で出番がなく、最後までピッチの外から戦況を見守り続けた南野拓実(ザルツブルク)や、わずか8分間の出場にとどまった大島がイラクとの大一番でスタメンに返り咲いたとしても、そこに驚きは、もう一切ない。

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