インフル離脱で痛感する「不動のキャプテン」遠藤航の重要性 (3ページ目)
遠藤がU-23日本代表を引っ張ってきたのは、そういったキャプテンとしてのリーダーシップだけではない。U-23日本代表のなかからもっとも早くA代表デビューを果たし、リオ五輪への出場をともに目指す仲間たちの指針になると同時に、刺激を与えてきた。
「日本が強くなるために、僕らの世代からA代表にどんどん入って、下から突き上げていかなければならないと思っていて。だから、僕自身も早くA代表に入りたいという気持ちが強い。(リオ五輪の)最終予選のあと、(リオ五輪の)本大会のあとと言わず、その前にA代表に入って、もっと成長したい」
日本代表への意欲をはっきりとそう口にしたのは、昨年6月末のことだった。2年ぶりとなるJ1での自身のプレーに手応えを感じ、同級生である宇佐美貴史(ガンバ大阪)、柴崎岳(鹿島アントラーズ)、武藤嘉紀(マインツ)らのA代表での活躍に刺激を受けていたころのことだ。
その約1ヶ月後、東アジアカップに出場する日本代表メンバーに選出されると、3試合すべてで先発出場を果たす。全試合でスタメン起用されたのは遠藤のほかに、ハリルジャパンの常連である森重真人(FC東京)、槙野智章(浦和レッズ)、山口蛍(ハノーファー)の3人だけ。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督の高い評価がうかがえた。
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