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本田圭佑の変身で、新たな「勝利の方程式」が確立される? (3ページ目)

  • 木崎伸也●取材・文 text by Kizaki Shinya
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 こういうデータを見ると、本田が必要とするゲームメイカー役を担っているのが香川であることがわかる。香川はヨルダン戦でゴールを決めて「ノーゴール」という重圧から解放されたが、これだけゲームメイカーとして仕事をしているのだから、フィニッシャーの仕事まで求めるのは酷なのかもしれない。

 ちなみにOptaの「チャンスクリエイト数」(グループリーグ3試合)を見ると、本田が9本、香川が7本で、全チャンス数の40%をふたりで占めている。

 実際、本田は試合ごとに連係が深まってきていると感じていた。ヨルダン戦後にこう語った。

「あまり評価しすぎるのは良くないですけど、合宿の練習試合に比べると、明らかにこの数日間で良くなってきているんではないかなと思います。

(香川)真司もゴールを決めて非常に喜んでました。ゲームメイクするだけでなく、ああいうところで決定力を見せてくれるのは、非常に心強いですね」

『フィニッシャー・本田×ゲームメイカー・香川』

 ふたりの化学反応は、新たな勝利の方程式になるのか。アジアカップのトーナメントで待ち受ける厳しい戦いが、その答えを出してくれるだろう。


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