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豪州戦で日本代表が見せた「ポジティブな変化」とは? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 ブラジルW杯での惨敗を教訓とするかのように、日本代表が見せた変化。それは、来年1月にオーストラリアで開かれるアジアカップへ向けても重要な変化である。

 90分間、自分たちの思い通りに進められる試合など、滅多にあるものではない。ならば、悪い流れのとき、それをいかにしのぎ、自分たちの下に流れを引き寄せるのか。そこに「いいチーム」から「強いチーム」へと変わっていくためのカギがある。

 アギーレ監督は「6試合のなかで選手は(チームの)コンセプトを習得してきた。前進している」と言い、こう語る。

「8月に来日した当初から、アジアカップは勝たなければならないと言ってきた。それは変わらない。私も選手もそういうメンタリティでいる」

 アギーレ監督がどんなチーム作りをしようとしているのか、正直まだ分からない部分もある。また、4年後を考えれば、若手の台頭など、求められるべきことは山積みだ。

 それでも、日本代表はブラジルW杯での惨敗を経て、起こるべき変化を見せ始めている。それは指揮官の手腕によるものでもあり、選手たちが自ら変わろうとしているからこその変化でもあるのだろう。

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