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ホンジュラス戦大勝にも疑問符。アギーレ色はまだ半分 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 ホームのホンジュラス戦と、ブラジル戦、ウルグアイ戦の持つ意味は違う。通算成績を物差しにするなら、アウェー戦は行なわない方がいいし、強い相手とも戦わない方がいい。

 それでは、強化には全くならない。試合後の監督会見で「これまでの4試合と違って何が良かったのか?」との質問が向けられたが、一番違ったのは相手のレベルだ。相手の力はいつも同じではない。勝ち、負け、引き分けの意味も、そのつど違う。

 ブラジルに0−4で敗れれば怒り、ホンジュラスに6−0で勝てば胸をなで下ろす。この視点で代表チームに向き合う姿はあまりにも能天気。愚かだ。代表サッカーの面白さは、それとは全く別の次元に潜んでいる。弱小相手に、遠藤を使って勝利を収めても、長期的に見て得るものはほとんどない。僕はそう確信している。

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