2014.07.15

日本代表は新監督を決める前にやることがある

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

「アギーレ」という選択は悪くないと思う。日本のサッカーに不足している要素を補ってくれそうな適任者。少なくともザッケローニより格段に良いと思う。だが、僕はその名前をいま聞く気にはなれない。そもそも新監督の話をする気がしない。この原稿を書いているいま、W杯はまだ終わったばかり。僕はまだリオデジャネイロにいて、W杯を存分に満喫しているいまこの時に、次のW杯の話をする気などしないのだ。

次期日本代表監督と言われるハビエル・アギーレ氏 なぜ早くも4年後の話をするのか。先に進もうとするのか。9月上旬に親善試合を控えているから? 来年早々に、アジアカップを控えているから?

 9月上旬に行なわれる親善試合を、新監督の下で行なおうとすれば、遅くとも8月半ばまでに、新監督は来日していなければならない。前回は間に合わなかった。ザッケローニの就任記者会見が開かれたのは8月末日。9月上旬に行なわれた親善試合(パラグアイ戦、グアテマラ戦)は原博実技術委員長が監督代行として采配を振るった。メディアは新監督探しに手間取った原さんを責めた。新星日本代表の船出を、新監督で迎えられないとは何事かと。

 新監督を探し始めたのは南アフリカW杯後。大仁邦彌サッカー協会会長がまず岡田武史前監督に続投を要請。岡田さんがそれを固辞してからになる。実質1ヵ月強。わずかな期間しか与えられていなかった。