ザックジャパン、W杯本番へ気になる4つのポイント
日本代表のアメリカキャンプも残すところ、あとわずか。6月6日(日本時間7日朝)に行なわれるザンビア代表とのテストマッチが終われば、翌日にはいよいよ決戦の地、ブラジルへと渡ることになる。
日本代表は今年に入って3試合を行ない(3月7日ニュージーランド戦:4-2、5月27日キプロス戦:1-0、6月3日コスタリカ戦:3-1)、3連勝。先日行なわれたコスタリカを除けば、ニュージーランド、キプロスと力の劣る相手との対戦だったとはいえ、上々の結果と内容を残している。
コスタリカ戦の先発は、今までとはやや異なる顔ぶれとなった日本代表 さらにさかのぼれば、昨年10月にベラルーシに敗れて以来負けがなく、最近5試合は4勝1分けという成績だ。しかも、その間には新戦力も多く起用されている。主力メンバーを固定し、単に結果だけを残しているわけではないのだ。
順調にワールドカップ本番に向けての準備を進めているように見える日本代表。しかし、ものごとに"完璧"はありえない。そこで、最近の戦いぶりを振り返り、気になる項目について考えてみたい。
(1)センターバックのポジション争いは?
アジア予選期間中はメンバーを固定して試合に臨む傾向の強かったザッケローニ監督も、冒頭で触れたように、このところは新戦力の起用に積極的だ。
センターバックでは吉田麻也の負傷離脱中に森重真人が台頭。今野泰幸が調子を落としていることもあり、吉田の復帰後も森重は出場機会を減らしていない。
吉田は「僕はケガをして(代表で)やっていなかったし、モリゲ(森重)は代表でプレーする時間が長くなっている」と、予断を許さないポジション争いを認識したうえで、こう語る。
「僕自身はウェルカム。最後まで緊張感を持ってやれるので、僕は(競争があることは)いいと思う」
吉田+今野から森重+吉田へと、本番でのコンビ再編は現実味を帯びてきている。
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