2014.06.04

日本代表に風雲急?本田圭佑に何が起きているのか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 5バックで後方の守りを固めるコスタリカは、日本にとって戦いやすい相手だった。高い位置から積極的に来ないので、ピッチ中央部で狭くなりがちな日本のパス回しは、引っかけられる可能性が低い。素早い攻守の切り替えから、カウンターを食らう危険が少ない。

 日本がグループリーグで対戦する3チームの中に、このタイプはいない。W杯に出場する32ヵ国の中ではコスタリカだけだ。この試合は本番を想定したシミュレーションにはまったくならない。

 コスタリカのチーム力そのものも、ブックメーカー各社の予想オッズによれば、32チーム中30番台。泡沫候補だ。3-1の勝利はあまりにも順当な結果。そう言っていい。

コスタリカ戦に先発フル出場した本田圭佑 とはいえ選手の動きそのものが、前戦のキプロス戦に比べれば、だいぶ良くなっていたことは事実。採点で6点以上出せそうな選手は、大迫勇也、大久保嘉人、岡崎慎司、山口蛍、長友佑都の5人を数えた。逆転ゴールを決めた香川真司もこの仲間に加えることはできるが、キプロス戦でも指摘したとおり、シュートにおけるキック力、パンチ力不足は目に余った。

 日本の攻撃は概してパンチ力に欠ける。フィニッシュに迫力不足が目立つ。スピーディなインステップキックを、枠内に飛ばせるシューターが少ない。パスの延長上のようなシュートしか望めないのが現実だ。