2014.06.08

課題噴出のザンビア戦は、W杯初戦に生きる

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 現地時間6日(日本時間7日)、日本代表が、ワールドカップ前最後のテストマッチとなるザンビア戦を4-3で勝利した。これで2014年のテストマッチは4戦全勝。負け知らずのままアメリカキャンプを打ち上げ、現地時間9日朝、ブラジルへと旅立つことになった。

 決勝点となった4点目は、サプライズ選出された大久保嘉人がロスタイムに決めた劇的なゴール。さらに、今ひとつ調子が上がっていなかった本田圭祐が、前半40分の1点目、後半30分の3点目、香川真司が後半28分の2点目のゴールを決め、W杯前の"ラストマッチ"は見事なまでに役者が顔を揃えた。勢いに乗るには、最高の試合だったようにも見える。

ザンビアに4-3で勝利はしたものの、課題を残したザックジャパン とはいえ、W杯本番へ向け、ザンビア戦で残した不安は決して小さなものではない。

 最大の不安点にして、試合を見たものなら誰でも気がつく大きな問題が、長らく続く「失点癖」である。しかも、ここ2試合、先制点を許す試合が続いているから頭が痛い。ザッケローニ監督も「このままではいけない。修正していくべきポイントと考えている」と吐露している。

 試合中、終始イライラした様子をピッチサイドで見せていた指揮官は「結果より内容を重視」していた。満足できない試合だったことは言うまでもなく、「2点のビハインドから逆転し、4点を取って勝ったが、そこにはあまり興味はない」と語り、こう続けた。

「チームの"ロジック"に従ってプレーすれば、勝利への可能性は高まるが、それができないと敗北の可能性が高まる。結果を別にすれば、今日の試合は後者だった」

 ザッケローニ監督が口にした「ロジック=論理」とは、自分たちが目指すサッカーを実現するためにやるべきことをやれているかどうか、ということ。特に前半は、攻撃ではミスを連発してチャンスをつくれず、守備では簡単に相手にかわされて2点ものリードを許した。後半にしても3-2と逆転しながら、一度は同点に追いつかれている。

 勝つには勝ったが、内容的には落第。それが指揮官の率直な評価だろう。