2014.03.29

【なでしこ】U-17、2年前の悔しさをバネにベスト4進出

  • 早草紀子●文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 コスタリカで開催されているFIFA U-17女子ワールドカップ準々決勝が3月27日(現地時間)に行なわれ、日本がメキシコを2-0で下し、準決勝進出を果たした。

今大会3度目のマッチMVPに選ばれた杉田妃和 前日までは日中35℃にまで及ぶ暑さが懸念されていたが、当日は暑さ以上に、止むことのない強風が最後まで両チームを苦しめた。ボールが流れる、収まらない。思っている以上に風の影響を受けながらの戦いに、立ち上がりこそメキシコにボールを運ばれるが、日本は落ち着いてゲームをコントロールしていく。

 先手が欲しい日本は8分、MF杉田妃和(藤枝順心高)のパスを受けたFW小林里歌子(常盤木学園高)がシュートを放つ。ここから流れに乗り始めると、11分、右サイドのDF遠藤優(浦和レッズレディースユース)からのパスをMF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)、小林とつないで、DF宮川麻都(日テレ・メニーナ)がシュート、DFのブロックに合うも、長谷川が押し込んで先制。日本らしいパス回しで崩し切ってのゴールだった。

 追加点が生まれたのは前半終了間際の44分、長谷川の中央突破をDFがたまらず倒してPK。PK自体はGKのセーブに合ったが、「こぼれてくるイメージはあった」という杉田がしっかりと押し込んだ。

 これまでの戦いを振り返っても、メキシコとは相性がいい日本。しかし、メキシコにも予選でアメリカ、カナダを倒して出場権を勝ち取った意地があった。強力な2トップは常に日本DFの背後を狙っており、守備に関しては最終ラインが粘り強く日本の攻撃を跳ね返す。

 さらには、GKアルバラードが好セーブを連発。69分には「サイドからワンツーで切り込みたい」と試合前から具体的なイメージを抱いていた宮川が長谷川とその言葉通りのコンビネーションプレイでゴール前にフリーで抜け出す。完全に崩しきっていたが、これもアルバラードに阻まれた。