2013年総括。自己矛盾のザッケローニに未来はあるのか? (4ページ目)
浅田 ザックジャパンの良かった点と言っていいのか分からないけど、ここ最近は、選手を交代するタイミングが少しだけ早くなってきたなと思った。ものすごくレベルの低い話だけど(笑)。以前は80分を過ぎないと代えなかったのに、割と60分台で交代するようになった。メディアが「選手を固定しすぎ」と何度も言っていることに対して、ザックもちょっとは気にするようになったのかな。
杉山 ウルグアイ戦のときは特に遅かったからね。勝っているウルグアイはさっさと6人も代えているのに、負けている日本はじわじわと4人だけ。訳が分かんない。ザックには、こっちの主張を少しは気にしてほしいよ。
浅田 そう考えると、オランダ戦とベルギー戦の選手起用も、過密スケジュールだけが理由じゃなく、いろいろ試そうとしたのかも。……そう思いたい。
杉山 優しいねー(笑)。
――一方、ザックの采配ではなく、選手のプレイについておうかがいします。気になったポジションはどこですか?
飯尾 やはり、ディフェンスラインの危うさは、今年最後まで解消されなかったですね。オランダ戦やベルギー戦は結果を残したとはいえ、イージーミスでの失点が多かった。もちろん、ロッベンの2点目のシュートは素晴らしかったけど、あれも長谷部(誠)と長友が寄せ切れなかったとも言える。軽率なミスで簡単に先制点を与えてしまうという流れは、ずっと治っていないですね。
杉山 特に吉田(麻也)のスピードのなさは、結構な不安材料だね。
浅田 この前、久々に出場したプレミアの試合を見たけど、ひどかった。あのレベルで簡単にディフェンスの裏を取られているようじゃマズいよね。
杉山 今野(泰幸)はそれなりに評価できるけど、(センターバックの)相方の吉田があまり成長しなかった。アジアカップでデビューして3年、もう少し形になると思ったから、ザックは経験不足でも起用し続けたと思うのよ。でも、海外に行っても伸びなかったよね。
浅田 あと、長友もケガからの復帰後は、ぱっとしなくなったね。
杉山 日本の左サイドって香川が自分勝手に動くから、重労働を強いられる長友には頑張ってもらわないといけないんだよ。今までは左サイドの穴を元気にカバーしてくれていたのに、最近は普通のサイドバックになっちゃった(笑)。
4 / 5