ザッケローニが考える「チームの成長」に必要な要素とは?
日本の5大会連続となるワールドカップ出場が決まった。ひとまず、第一関門突破である。
とはいえ、今回のオーストラリア戦も1-1の引き分け。日本代表は連敗こそ止めたが、これで3試合連続勝利なしである。
ホームでW杯出場を決めたザックジャパン。6月15日開幕のコンフェデレーションズカップに出場する 日本はボール支配率で勝り、攻めている時間でも回数でもオーストラリアを上回っていた。前半こそ迫力のあるカウンターを再三繰り出していたオーストラリアも時間の経過とともに沈黙していった。
特に後半のオーストラリアは、縦に速いカウンターというより時間をかけてサイドからじっくりと、という攻撃に変わっていった。思うように勝ち点を伸ばせずにいるオーストラリアは、是が非でも勝ち点3を取りにいくのではなく、勝ち点1を確保したいようにも見えた。
だからこそ、引き分けであっても0-0のままで試合を終わらせたのなら、無理せず賢く引き分けたと言ってもよかった。まして日本は勝ち点1さえ上積みすればいいという状況だったのである。勝てなくても、それなりに評価できる結果だった。
ところが、ザッケローニ監督が言うように「偶然だった」とはいえ、試合時間が残り10分を切ったところでオーストラリアに先制を許した。しかも、ロスタイムを含めれば、まだ10分以上もの時間が残されていたにもかかわらず、日本はこの失点でガクッと落ち込んでしまった。
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