2013.03.15

【なでしこ】アルガルベ杯5位。「使える選手」は見つかったのか?

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko photo by Hayakusa Noriko

アルガルベカップは5位。試行錯誤が続くチームを率いる佐々木則夫監督 2013年初の公式戦となるアルガルベカップに参戦したなでしこジャパンは、順位決定戦で中国を1-0と破り、5位で大会を終えた。

 12チーム中5位。昨年の準優勝と比べると平凡な成績だが、今大会は試合ごとに異なるテストの要素が満載の4戦だった。

 2月の大分合宿のなでしこチャレンジ組から引き上げた選手が順調な動きを見せ、ポルトガルに入って数日間のトレーニングでその成長を感じた佐々木則夫監督は、新戦力6名を含む若手中心メンバーで初戦に臨んだ。結果として、ノルウェーに敗戦(●0-2)し、この負けが5位という成績に影響したことは間違いない。

「采配ミスだった」と佐々木監督はノルウェー戦後に語ったが、それは「期待をかけすぎた」と同意だろう。国内合宿を含めわずか2週間ほどではあったが、細かく指示してきたなでしこ流のボールの動かし方と連動の第一歩を体現できるようになっていた新米なでしこたちに、チャンスを与えたかったのだ。

 わずかに狂いが生じたのは初戦の2日前。予定されていたスウェーデンとの練習試合が雨天中止となった。新戦力が実戦でどの程度動けるのかをここで見極めるつもりでいた指揮官は、そのテストを初戦にスライドさせた。しかし、ノルウェーのフィジカルの強さに戸惑って相手のペースに引き込まれ、ほとんどの選手たちが本来のプレイを見せることができなかった。

 経験の重要さを痛感させられた試合だったが、それは中堅選手にもあてはまる。ロンドン五輪メンバーの大儀見優季、鮫島彩らを投入しても劣勢を覆すことはできなかった。ベテラン抜きで苦境を切り抜ける”経験”がなかったことも初戦の敗因に上げられるだろう。

 現メンバーのベスト布陣で臨んだ続くドイツ戦(●1-2)、そしてチームの可能性を広げようとしたデンマーク戦(○2-0)は「今しかできないトライ」(岩清水梓)だった。