2012.10.18

【日本代表】ゼロトップのメリットは?
大敗したブラジル戦で選手がつかんだ手応え

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 原悦生●撮影 photo by Hara Etsuo

本田圭佑をトップの位置で起用し、ゼロトップでブラジルと戦ったザックジャパン
 アウェーでフランスを下した歴史的勝利から4日。日本代表を待っていたのは、ショッキングな大敗だった。

 0-4。いかに相手がブラジルとはいえ、日本はあまりにもあっけなく失点を重ねた。

「そんなにやられた感じはしない」

 試合後、キャプテンの長谷部誠が何度もそう話していたが、それは多くの選手に共通する思いだろう。

 ならば、なぜこれほどの大差がついたのか。長谷部が続ける。

「(試合の)入り方は悪くなかったし、(日本のほうが)中盤の枚数も多くてパスを回せたが、ゴール前のところの精度の差が出た」

 センターバックの吉田麻也もまた、「アジアだったら、(ゴールを)取られないようなシーンもあった」と言い、こう話す。

「向こうは決定力が相当あったと思う。そういうところの個の能力の高さも、今日は肌で感じられた」

 決定力の差と言ってしまえばそれまでだが、ブラジルは実に効率よくカウンターからチャンスを作り、得点を重ねた。さすがはブラジル。それこそが、この試合を見ていての率直な印象である。