2012.10.16

【日本代表】遠藤保仁「日本の形を作って2連勝して帰る」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

フランス相手にも落ち着いてボールをさばいていた遠藤保仁。 まさに閃光一撃だった。試合終盤、日本は鋭いカウンターでフランスの懐(ふところ)をグサリとえぐり、欧州遠征初戦で金星。11年前、0-5で敗れた”悪夢”を振り払うかのような勝利を飾った。

 だが、試合後の遠藤保仁は「フランス相手に勝ったことは、評価できると思うけど……」と言葉を漏らし、複雑な表情を浮かべた。そして、フランス戦における日本代表の戦いぶりについて、こう振り返った。

「(満員のスタンドで)これだけ完全アウェーの中で、結果を出せたのは良かったと思う。カウンターも、コンちゃん(今野泰幸)とともに(香川)真司、(長友)佑都、ウッチー(内田篤人)ら何人も走っていったからこそ決められた。カウンターというのは、海外ではレアル(・マドリード)に代表されるように重要な得点パターンだからね。それをきっちり決められたのは、胸を張ってもいいと思う。

 ただし、自分は何ら満足してはいない。内容をもっと良くしていかないといけない。

 まず守備については、相手のボランチが結構出てきていたから、その対応にちょっと戸惑った部分があった。全体のラインにしても、もう少し上げたかったけれども、相手の攻撃に押されてズルズルと下がってしまったし、中盤では常に相手に数的優位を作られていた。セカンドボールも(相手MFの)シソコらに拾われて、フランスの2次、3次攻撃につなげられてしまった。さらに、CKを含めて、セットプレイを(相手に)与え過ぎだったでしょ。まあ、耐える時間にしっかり耐えることができたのは大きいけれども、セットプレイでは『やられた』と思うシーンが何度かあった。もし序盤に先制されていたら、もっと苦しんだと思う。