2012.08.01

【なでしこジャパン】2位狙いを遂行。「どんな手を使っても金を」(丸山)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by Hayakusa Noriko/JMPA

グループリーグ2位狙いという決断を下した佐々木監督 なでしこジャパンらしくない戦いぶりだった。スコアレスドローに終わったロンドン五輪グループリーグ最終戦、南アフリカ戦をひと言で表せばそうなるだろう。

 すでに決勝トーナメント進出を決めていたこともあって、佐々木監督が前日の記者会見で「全体の選手層を厚くしたい」と控え組の先発を示唆したとおり、前の試合からスタメン7人を入れ替えた日本。レギュラー組の澤、大野、川澄、大儀見、阪口、鮫島、福元がベンチに回り、丸山、高瀬、矢野、海堀らが今大会初出場となった。

 だが、ピッチに立った選手たちからはまったくといっていいほど覇気が伝わってこない。連係面の問題やぬかるんだ芝の状態のせいではない。ボール支配率で65%と上回ったものの、90分を通して放った枠内シュートはわずか3本。この日のなでしこはどこかおかしかった。

 そんな戦いぶりを象徴するのが後半開始直後の47分のシーンだった。中盤でフリーの宮間がボールを持ち、ペナルティエリアの周囲には右から高瀬、安藤、丸山、岩渕とアタッカー陣が並んだ。相手守備陣が揃っているとはいえ、動き出しがあればチャンスになる場面である。しかし、4人は大きなアクションをすることもなく、キレイに並んだままパスが来るのを待った。これでは、いくら2試合で7失点の南アフリカといえども崩すことは難しいだろう。

 引き分ければ無条件でF組の2位が決まる。もし首位通過すれば、次の会場はこの日のカーディフからはもっとも遠いグラスゴーで、相手はG組2位のアメリカかフランス。2位通過であれば、次戦もカーディフで、相手はE組2位のブラジルかイギリスだ。