2012.06.23

【日本代表】木村和司が申す「最終予選3連戦、『勝ち点7』で喜ぶな!」

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

日本代表の試合では本領を発揮し切れていない感のある香川真司。木村和司が我がまま申す vol.5

昨季まで横浜F・マリノスの指揮官を務めていた木村和司氏が、日本サッカー界のさらなる発展のために、独自の視点でモノを申していく好評連載。今回は、W杯アジア最終予選で絶好のスタートを切った日本代表にまさかのダメ出し!? 一層の奮起を求めた。

 W杯アジア最終予選が始まったのぉ。6月の3連戦を振り返って、率直な感想を言わせてもらえば、日本もまだまだやな、と思った。2勝1分け、勝ち点7という数字は及第点ではあるが、手放しで称えられるような結果ではない。

 最初の2戦は、とにかく相手が弱過ぎや。オマーンも、ヨルダンも、ホームでやれば、日本の相手になるようなチームじゃなかった。そして、アウェーのオーストラリア戦でやっと「最終予選」と呼ぶに相応しい戦いになったけれども、そこで日本はかなり苦戦を強いられた。相手のパワーに圧倒され、ケーヒルひとりに翻弄されるなど、「どっちがアジアで一番なの?」と疑問に感じるほどだった。

 それでも、強豪オーストラリアが相手で、それもアウェーということで、結果的に勝ち点1を拾った日本に対して、多くの人は好意的な反応を見せた。あらゆるメディアの記事や解説者などの発言を見ても、同様の見解を示していた人が多かったように思う。

 だが、それではいかんやろ。ワシが思うに、あのオーストラリア戦は勝たなければいけない。

 なにしろ、後半に入ってすぐにオーストラリアは退場者を出して10人になったわけだからな。Jリーグの試合でも、ひとり少ない相手に勝てなかったら、ブーイングは避けられないし、厳しい批判を受ける。南米予選なんかでブラジルやアルゼンチンが同じ状況になったら、それこそ周囲から相当叩かるやろ。それと一緒で、日本もひとり少ない相手には勝たなければいけなかった。というか、見ている側からそういう意見がもっと出てくるべきだと思う。そうした環境になってこそ、日本も本当の意味で「アジアのチャンピオン」と呼ばれるようになるんじゃないだろうか。