2012.06.24

【なでしこ】
ポスト澤候補の18歳、田中陽子。「U-20W杯で優勝したい」

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

「素顔の撫子」Vol.20
U-20女子代表の中盤のキープレイヤーのひとり、田中陽子
 8月18日に開幕するU-20女子ワールドカップに向け、6月14日~21日まで、大阪市でトレーニングキャンプが行なわれ、17日、20日にはU-20アメリカ女子代表との国際親善試合が行なわれた。日本は、第1戦は主力メンバー中心で戦い、田中陽子の決勝ゴールで1-0と勝利。第2戦は、主力を温存してサブ主体で臨み0-2で敗戦している。
 
 そのヤングなでしこにあって、小さな体から繰り出す力強いドリブルや強烈なミドルシュートを武器に、チームを牽引(けんいん)するMFが、田中陽子だ。

 田中は各世代の代表に”飛び級”で招集されてきた実績を持つ。JFAアカデミー福島の1期生として、2010年のU-17女子ワールドカップではボランチとして6試合で4ゴールの活躍を見せ、日本の準優勝に貢献した。現在はINAC神戸で、なでしこジャパンの主力選手たちとプレイし、日々成長を実感している。ヤングなでしこのゲームメイカーは、開幕まで2カ月を切ったU-20 女子ワールドカップに向け、どんなイメージを描いているのか。その言葉からは、戦術理解度の高さと、ゲームメイカーとしての自覚が伝わってきた。

――アメリカとの第2戦は前半28分からの途中出場となりましたが、ベンチから試合をどう見ていましたか?
「アメリカはスリートップで、引いて守ってきていました。だから、自分たちのディフェンスとボランチ(の距離)が遠くならないようにして、(ボランチの)ひとつ前で受けて、そこからはたけば、リズムに乗っていけると考えていました。今日はトップ下で出ましたが、その位置でボールを受けようと思っていました」

――前半、前にボールがおさまらなかったように見えました。
「日本は3人のフォワードが前に張っていましたが、相手は4バックが揃っていて、その中で(日本は)裏に抜ける動きもないし、ちょっと引く動きをしても相手を連れてきてしまっていたので。そういうバランスが一番単純で大事なんですけど、ギャップがつくれていなくて、凸凹がなかったです」