【なでしこジャパン】未決定の枠はいくつ?
五輪メンバー選考のサバイバルレースは最終局面へ
永里優季のゴールでスウェーデンに1-0で勝利したなでしこジャパン
世界一の「長身」を誇るスウェーデンと小柄な日本の「アジリティー」の勝負は、1-0で日本に軍配が上がった。
今回のスウェーデン遠征では「全員を使う」という佐々木監督の宣言どおり、6月19日のスウェーデン戦で、日本はアメリカ戦からスタメンを8名入れ替えて臨んだ。スウェーデンは日本に苦手意識があるのか、これまで比較的イニシアティブを取れる相手だったが、この試合はボランチが宮間あや、高瀬愛実という新たなコンビ、ツートップも永里優季と初スタメンの大滝麻未ということで、連携面でいつものようにいかない部分もあった。
そんな状況の中、先制点であり、決勝点となったゴールが生まれた。右サイドから「自分で仕掛けるつもりだった」という安藤梢が、ギリギリのところで前線へのパスに切り替えた。安藤の動きに反応していた永里がゴール前へいい入り方をしていたからだ。
永里は流れるようなゴールに「あれは自分の(得意な)形」としながらも、「まだまだ。もっとイメージを周りと共有していかないと」と気を引き締めた。もっとも、今回の遠征はロンドン五輪最終メンバーの絞り込みということで、今までは見られなかった組み合わせが多く、コンビネーション不足は否めなかった。
それでも、もう少し攻撃のバリエーションが見たかったというのが本音だ。絡む人数は同じでも、異なる展開が必要だろう。
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