2012.04.26

【日本代表】ザッケローニ監督が見せた、3―4―3への本気度

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

3―4―3における細かい動きを選手たちに指導するザッケローニ監督。練習試合では大声を張り上げて、身ぶり手ぶりで指示を与える場面も目立った。 ザッケローニ監督率いる日本代表が、4月23日から3日間の日程で短期キャンプを行なった。

 Jリーグの合間を縫って行なわれた今回のキャンプの主な目的は、戦術理解度を高めること。すなわちザッケローニ監督が標榜する、3―4―3の習得である。

 イタリア人指揮官はときに大きな声で、ときに身ぶり手ぶりを交え、選手に直接指示を飛ばし、戦術の徹底を図った。

「スタートポジションの取り方はよくできたが、その後の展開は思ったよりうまくいかなかった。だが、一番よかったのは、指示したことをやろうとしてくれる選手の姿勢。日本代表に誇りを持って、高いモチベーションで来てくれることはありがたい」

 3日間のトレーニングを振り返り、そう話したザッケローニ監督。だが、過去の試合で見られた3―4―3の完成度から、大きな前進を見出すのは難しかった。

 ザッケローニ監督就任後、日本代表の試合に最も多く出場している今野泰幸によれば、今回のキャンプは「これまでやってきたことの反復。特に新しいことはなかった」。

 例えば、両サイドMFは同時に攻め上がってはいけないとか、サイドにボールがあるときは3バックがボールサイドにズレて、逆サイドのMFがDFラインに下がるなどのように、3―4―3には多くの”ルール”が存在する。つまりは、それらを繰り返し練習することによって身につけさせようとしているに過ぎず、次々に新しい要求が入ってくるわけではない。

 それでも「監督が要求することはレベルが高いので(習得は)難しい」と、今野は言う。