2012.04.28

【五輪代表】木村和司が申す
「五輪代表よりA代表優先なんておかしい」

  • photo by Yanagawa Go

清武弘嗣をはじめ、攻撃陣にタレントがそろう五輪代表。オーバーエイジが加われば、さらなるレベルアップが見込める。木村和司の我がまま申す vol.2

昨季まで横浜F・マリノスの監督として指揮をふるっていた木村和司氏が、日本サッカー界のさらなる発展のために、大いにモノ申していく同連載。今回は、かつて日本代表の『10番』を背負って奮闘していた木村氏が、五輪代表のオーバーエイジについて語る。

 ほうじゃが、組み合わせも決まって、ロンドン五輪ムードがいよいよ高まってきたのぉ。巷では、欧州組の香川真司らは招集できるのか、オーバーエイジは誰になるのか、などが話題になっているけど、「代表」という肩書きがつく以上、ベストなメンバーを選出して、本番に向かうべきやと思う。

 五輪前にはW杯最終予選もあって、A代表に名を連ねる選手はそちらを優先させるような話も聞くが、それもおかしな話やな。ともに「日本代表」であることに変わりないわけで、どちらも重要な大会。A代表、五輪代表それぞれで必要とされる選手は、両方に参加すればいい。代表同士で選手を取り合って、チームのレベルを下げる必要はないんちゃうか。

 何より「代表」にとって、いちばん大事なことは、勝つことだからな。それが大前提。集客というテーマもあるクラブチームとは、明らかにそこが違う。

 ゆえに、チームがレベルアップするならば、オーバーエイジ枠もフルに使ったほうがいい。その際は、当然A代表の主力選手が五輪代表に加わるだろうから、その後の代表強化もスムーズになる。そういう選手が加わることで、若い選手が得るものも計り知れないと思う。

 そのためには、協会や五輪代表スタッフは全力を尽くして、Jクラブはもちろんのこと、海外のクラブともしっかり交渉せんといかんだろうな。