【日本シリーズ】「目も合わせなかった」 山本祐大が明かした日本一達成の舞台裏 親友・牧秀悟との友情も封印 (2ページ目)
さらに6回裏には、勝利を大きく引き寄せる左犠飛を放ち、この日3打点。日本シリーズでは全4試合のうち3試合に先発出場し、11打数4安打、打率.364、出塁率.467をマーク。攻守にわたる活躍が評価され、優秀選手賞に輝いた。
【友情を封印して挑んだ大一番】
古巣との対決に、山本祐はどのような思いで臨んでいたのか。
レギュラーシーズン中はもちろん、日本シリーズでの対戦が決まるまでは、同学年で親しい牧秀悟や、慕っている先輩の佐野恵太と頻繁に連絡を取り合っていたという。しかし、シリーズが始まると、その関係に自ら一線を引いた。
最低限のあいさつこそ交わすものの、馴れ合うようなことは一切しない。試合中も、自ら安打を放って出塁した際には、DeNAの選手とあえて目を合わせないようにしていた。
「もともとチームメイトだった人たちばかりでしたけど、心を鬼にしてというか、もう自分たちが勝つこと、ホークスが勝つことだけを考えてやれた。それは自分自身も成長できたなと感じましたし、すごくよかったなと思います」
かつての仲間への思いを胸の奥にしまい込み、目の前の勝負に徹する。山本祐は、ソフトバンクの捕手として戦う覚悟を貫いた。
今年の日本シリーズは、開幕前から山本祐の存在が大きな焦点となっていた。なにしろ、相手はシーズン途中まで在籍していたDeNAである。打者の特徴はもちろん、性格や考え方、勝負どころでの心理状態まで熟知している。しかも、山本祐のポジションは捕手だ。短期決戦における捕手の重要性は、毎年のように語られる。
「日本シリーズは捕手のためにある」
戦後初の三冠王に輝き、4球団で監督を務めるなど、65年以上にわたってプロ野球の世界に身を置いた名捕手・名監督の野村克也氏は、そんな言葉を残している。
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