【日本シリーズ】「小さな差が一番大きい」 筒香嘉智が語った4連敗の現実 DeNAの若手たちが見た王者ソフトバンクの壁 (3ページ目)
そして最終戦の4回、山本祐の打球に果敢にダイビングを試みたものの、捕球できずに打球は外野を転々とした。この一打が2点適時三塁打となり、チームは同点に追いつかれてしまった。慣れないポジションとはいえ、勝敗を左右する場面でのプレーだった。その打球判断について問われると、井上は言葉を詰まらせた。
「二軍では上田(佳範)コーチ、一軍では河田(雄祐)コーチに、毎日いろいろなことを教えていただいて、なんとかそれを身につけられるようにやってきたんですけど......。まだ、一軍の外野手として十分なレベルではないです。試合で起きてしまったこと、足りなかった部分を、このオフシーズンに埋められるよう、全力で取り組んでいくしかないと思っています」
【初めての救援登板で得た経験】
投手陣にも、忘れられない経験をした若者たちがいる。CSの阪神戦で7回無失点の好投を見せ、日本シリーズ第5戦の先発有力候補と目されていたルーキーの片山皓心は、この日は5回から救援登板した。一軍では初めてとなる中継ぎでのマウンドだった。
「CSを経験できたので、そこまで球場の雰囲気にのまれることはなかったです。でも、中継ぎということもあって、心拍数だったり、普段とは少し違う部分はありました。自分が先発であれば、ある程度コントロールできる立場ですけど、今日は中継ぎなので、試合が動いている状態でマウンドに上がる。いつもとは違う環境だと思っていました。でも、投げることは変わらない。自分のコントロールできることに集中する。それだけでした」
結果は2回を投げて1安打1失点。不運な打球もあり、難しい状況での登板となったが、自分の持ち味を発揮することはできた。それでも、目の前で繰り広げられたホークスの歓喜の光景は、片山の胸に強烈な悔しさを残した。
「次は自分たちが逆にマウンドで集まれるように、来年はまず、自分が投手としてチームのピースになれるようにと思います。今年は4月に初登板できましたが、実際に戦力として回れたのは7月の終わりからでした。それをもっと早い段階からできるようになることが、自分にとってもチームにとってもプラスだと思うので、来年以降は自覚を持ってやっていきたいです」
今季、一軍での第一歩を踏み出した片山にとって、日本シリーズは新たな課題と目標を見つける舞台になった。
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