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【日本シリーズ】「小さな差が一番大きい」 筒香嘉智が語った4連敗の現実 DeNAの若手たちが見た王者ソフトバンクの壁 (2ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Hidenobu Murase

 2年前の日本シリーズにも出場した松尾は、今回は主力捕手のひとりとして2試合で先発マスクをかぶり、強力なホークス打線と対峙した。そして、チームの敗退が決まった最終戦では、9回の最後の打者にもなった。

「本当に2年前とは違う景色というか、ひとつを取る難しさを感じました。最後まで何があるかわからない。あらためて野球の怖さ、難しさを感じます。もっともっと考えてやらなければいけないですね」

 2年前とは違う立場で臨んだからこそ、見えたものがあった。その松尾にとって、忘れられない対決となったのが、4回に同点打を許した山本祐大との勝負だった。

 山本祐は半年前まで同じチームに所属し、松尾が追い越すべき存在として背中を追い続けてきた先輩でもある。その山本祐が今度は敵の捕手として立ちはだかり、日本一をつかみ取った。

 互いの手の内を知る者同士の真剣勝負。松尾は、その対戦をこう振り返った。

「いいバッターだというのはわかっていましたからね。あの人を超えられるように頑張りたいです」

 その言葉には、悔しさだけでなく、先輩を超えようとする強い決意がにじんでいた。

【古巣で突きつけられた厳しい現実】

 エンカーナシオンの離脱もあり、3試合の先発出場を含む全4試合に出場した井上朋也もまた、悔しさを噛みしめていた。

 第2戦では、ソフトバンクのエース左腕、リバン・モイネロから2本の二塁打を放ち、持ち前の長打力を見せつけた。しかし、シリーズを通じて10打席で5三振。最終戦でも安打を放つことができず、かつての本拠地で迎えた日本シリーズは、ほろ苦いものとなった。

「結果も出なかったですし、この悔しさは忘れずにいたいです。技術面で足りなかったことはたくさんあります。でも、スタイルは貫けました。移籍してきてからは、スケールの小さい選手ではなくて、長打を打てるバッターになりたいと決めたこと。そこだけはブレずにできたと思います」

 井上の本職は三塁手だが、チーム事情から今シリーズでは右翼の守備にも就いた。

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