【ドラフト2026】セ・リーグBクラスから巻き返しへ 大学ナンバーワン捕手ら、広島・ヤクルト・中日に必要な選手は? (3ページ目)
【中日は指名が「読みづらい」】
――工藤公康新監督を迎え、新たなスタートを切る中日についてはいかがですか?
高木 キャッチャーに関しては、木下拓哉は少し物足りないですし、加藤もバッティングが課題であることは明白。石伊雄太しかいないような状態になっているので、大学ナンバーワン捕手の渡部海(青山学院大/捕手/右投右打)を獲りにいきたいんじゃないですか。守備に加えてバッティングもいいので、打線強化を図りたい中日にとって欲しい人材だと思います。1位を渡部にして、ピッチャーは2位以降でいいと思います。
ただ、渡部は阪神と競合になると思うので、前嶋藍(亜細亜大/捕手/右投右打)、西野啓也(立命館大/捕手/右投右打)や福原聖矢(明治大/捕手/右投右打)といったキャッチャーをどう評価しているかですね。前嶋は強肩に加え、バッティングもよくなってきていますし、面白いと思います。
これらのキャッチャーの誰かを2位で獲れるのであれば、1位はピッチャーを指名するかもしれません。まずは競合覚悟で渡部を指名し、獲れなかったらピッチャーにいき、2位でキャッチャーを指名するような展開を予想します。
――打線の中軸を担えるような野手はいかがですか?
高木 ドラフト6位ルーキーの花田旭のバッティングを見ていましたが、2年目を迎える来季以降は中軸候補として期待できると思うんです。ただ、上林誠知がFA権を取得しましたし、出ていく可能性がありますよね。
そう考えると、意外と菰田陽生(山梨学院高/投手・内野手/右投右打)を指名する可能性もありますよね。根尾昂や金丸夢斗を獲得した時みたいに、競合覚悟で挑んでいくケースもありますから。ただ、安全策で指名する年もあったりするので、読みづらい球団ではあるんですけどね。
――今年は先発ピッチャー陣の勝ち星の多くを大野雄大投手(10勝7敗)や柳裕也投手(7勝5敗)らベテランが占めました。若手が伸びてこなければ厳しそうです。
高木 期待していた髙橋宏斗(5勝7敗)と金丸夢斗(5勝12敗)が全然勝てませんでしたからね。競争で刺激を与えるという意味も含め、ピッチャーも補強したいはずです。
即戦力であれば、関大の米沢や近大の宮原、慶大の渡辺とかが候補になりそうです。ただ、中日は慶大とのつながりがあまりないような気もしますけど......。あと、工藤監督が高卒でプロ入りしていることを考えれば、伸びしろがありそうな高岡第一高の前田を獲って育てても面白いですし、工藤監督と同じ愛工大名電高出身の有馬伽久(立命大/投手/左投左打)、愛知の隣の静岡県出身であるヤマハの沢山もいいと思います。
ただ、これらのピッチャーは上位で消える可能性が高いですから、柿本晟弥(パナソニック/投手/右投右打)や角田楓斗(富士大/投手/右投左打)らも含めて幅広く考えていたほうがいいでしょうね。そのあたりの駆け引きにも注目しています。
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
【写真】実力派の野球美女たち。私服・ユニフォーム姿の厳選カット集(19枚)
3 / 3




















