【プロ野球】チャンスで打てない中日打線には"逃げ道"が必要? 今中慎二が説くベンチからの指示の重要性 (2ページ目)
【ベンチからの指示も必要】
── 考えているうちに、自分を追い込んでしまう感じでしょうか。
今中 考えすぎている場合は、ベンチから「こうやっていこう」という指示を出してあげたりすれば、ちょっとは吹っ切れるんじゃないですかね。考えているうちにボール球を振って追い込まれたり、当てにいって空振りしたり。そういうケースもよく目にします。
別のチームの話になりますが、広島も(9月4日の巨人戦で)初回の無死三塁のチャンスを作った時があって、初回だから巨人の内野が「1点は仕方がない」と守備位置を下げているのに。ゴロを打つこともできずに3者連続三振。下位にいるチームの課題は、そういうところじゃないですかね。
ランナーがどの塁にいるか、相手の守備位置がどこなのかに合わせてバッティングできるのが理想ですが、その場合はサインを出してもいいと思うんですよ。無死二塁で最初から逆方向を狙う、といったことはやらなくていい。サインが出るまでは自分のバッティングをすればいいんじゃないかと思います。それで結果としてフライを打ち上げてしまっても、ノーサインであれば仕方がない。自分のバッティングに徹したわけですから。
── 得点圏にランナーがいる状態で右方向を狙うのはセオリーとされていますが、そればかりを狙う必要はない?
今中 そうですね。チャンスで打席に入ったバッターが、ボールに飛びついてまでバットに当てにいったりするんです。個人の判断でエンドランをかけているのかと思ってしまうくらいですよ。ランナーがいなければそんなスイングしないでしょ、っていうことを平気でする。
こういうシチュエーションではこういうバッティングをしなきゃいけない、周りがそう言うから自分もやらなきゃいけない、という感じに見えます。「この場面では三振が一番ダメ」と言われ、初球からボールに飛びついて打ちにいき、ポーンとフライを打ち上げてしまって点が入らない。そういう悪循環になっているんじゃないかと。
── その悪循環をなくすために、ベンチからサインを出すこともひとつの手ですね。
今中 責任をベンチが背負うといった感じで、選手に"逃げ道"を用意してあげれば、もうちょっと選手は楽なんじゃないかなと。たとえば、「高めのボールは振るな。低めを見逃しての三振はOK」とでも伝えれば、ちょっと楽になりますよね。ピッチャーに対しても同じで、「フォアボールは出すな。ど真ん中に投げて打たれてもいいから勝負しろ」と伝えれば、思い切ってストライクゾーンに投げられる。今の若い選手は、それくらい極端なことを言わないとダメなのかもしれません。
2 / 4


