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【F1】角田裕毅はQ1敗退でも入賞をあきらめていなかった マリオカートばりのブーストで10位フィニッシュ

  • 米家峰起●取材・文 text by Mineoki Yoneya

F1第13戦イタリアGPレビュー(前編)

「ゼロバッテリー! 完全にゼロ! ディプロイメントがなかった!」

 第13戦イタリアGP予選Q1最後のアタックが不発に終わった角田裕毅(レーシングブルズ)は、コントロールラインを横切る手前から無線のボタンを押して叫んだ。

角田裕毅は自分自身の力で可能性を切り拓いてみせた photo by BOOZY角田裕毅は自分自身の力で可能性を切り拓いてみせた photo by BOOZYこの記事に関連する写真を見る 僚友アービッド・リンドブラッドから1.028秒もの後れを取り、17位でQ1敗退。マシン本来の速さからはほど遠い結果に、角田はフラストレーションを爆発させた。

 モンツァの長いストレートでは、想定よりも早くエネルギーが切れる症状に、フリー走行から何度も苦しめられていたからだ。

「僕自身(のドライビング)がそれを引き起こしたのかどうかはわかりませんけど、僕がコントロールできる問題ではなかったと思います。たったふたつのコーナーしかないセクター1だけで0.5秒くらい失っていましたし、2回のランともストレートだけで0.5秒は失っていたので」

 これが2026年型マシンの難しさだ。長いストレートが4本もあり、エネルギー管理が難しく、それをミスすればラップタイムに及ぼす影響が大きくなる。

 ピットアウト後にタイヤウォームアップをしながらのリチャージ(充電)、アタック直前にスロットルをどこで全開にするのかの見極め、あるいは全開にせずターボ過給を上げて安定させるための微妙な操作......等々。角田が完璧にやったつもりでも、オランダGPの舞台ザントフォールトとは違って、よりシビアな対応が求められる。

 わずかでも充電量が不十分な状態でアタックに入れば、その分だけ1周で使えるエネルギー量は少なくなり、ストレートが長いモンツァでは大きな痛手になるからだ。

「予選での問題は、僕自身のアウトラップのエネルギーマネジメントのための準備と、少しマシン側の問題が合わさった結果でした。それでQ1敗退になってしまうくらい大きなロスを喫してしまったんですけど、速さがあっただけにフラストレーションもありました」

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著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

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