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【プロ野球】交流戦で大きく負け越したセ・リーグ球団に高木豊が喝! 巨人は"大黒柱"を失った危機感が吉に (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【リーグ上位のヤクルト、阪神も負け越し。DeNAは先発で苦労】

―― 一方、ヤクルト(6勝11敗1分け)は7連敗を喫するなど、勢いに陰りが見られます。

高木 これまでが出来すぎていた部分もありますし、踏ん張りどころですよね。ここからは一進一退になるような感じがします。今のチームでシーズンを戦い抜いた経験があるのは、ドミンゴ・サンタナ、ホセ・オスナ、長岡秀樹くらいで、経験値が足りない若い選手が多いですからね。今は目一杯鞭を入れて頑張っていますが、どうしても精神的・体力的な疲労が溜まってきます。

 あと、今年の強みはピッチャーなのですが、5勝(2敗)を挙げていた高梨裕稔が故障して離脱してしまいました。野手は塩見泰隆が戦列に戻ってきましたが、あとは山田哲人ですね。ベテランが雰囲気を変えてくれる働きをすれば、若手が躍動し始めるという好循環がまた生まれるはずです。

――阪神も6勝12敗と、大きく負け越しました。

高木 阪神の場合は当然パ・リーグ各チームからマークされ、いいピッチャーを当てられた、というのがひとつ。あとは、リリーフ陣がほとんど機能していないので、先発ピッチャーがある程度試合を作っても、継投した時にやられるケースも多かったです。

 勝ち星を挙げたのはロッテや楽天など下位チームで、西武やソフトバンクなど上位チームに力負けして勝てていないのも寂しい。リリーフ陣が今のような状態だと、夏場は相当苦しくなると思いますよ。昨シーズンのように石井大智や及川雅貴がやってくれるだろう、と安易に考えていたわけではないと思いますが......救世主になりそうなピッチャーはいませんし、油断していたんじゃないかと思います。

――5勝13敗に終わったDeNAはどう見ていますか?

高木 先発ピッチャーが、なかなか長いイニングを投げられません。リリーフ陣の防御率はそこそこいいのですが、それも崩れかかっていますし、ギリギリのところでやっている感じです。頼りになるのは東克樹と石田裕太郎、尾形崇斗くらいで、この3人がやられると勝てなくなる。

 打線も、度会隆輝が4番を打つこともありましたが、それでは苦しいですよ。牧秀悟がケガから復帰した時は打線が活性化したので、少し状態が上がったかなと思いきや、牧が打てないと全体が止まってしまう印象です。
 
 山本祐大をトレードで出した時点で、チームが苦しくなるのはわかっていましたよね。松尾汐恩も一生懸命にやっていますし、将来は日本を代表するようなキャッチャーになれる素材だとは思いますが、まだ山本は必要だったと思います。キャッチャーの選択肢が少なくなり、先発ピッチャー陣も調子がよくない。松尾には相当な負担がかかっているはずです。

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