【プロ野球】阪神・立石正広の打撃技術を伊勢孝夫が絶賛 それでも待ち受ける"最初の壁"とは? (2ページ目)
── 新人離れしたスタイル、スイングということでしょうか。
伊勢 しっかり自分のポイントで打てているから、左にも右にも打てる。5月24日の巨人戦でライトにホームランを打ったが、狭い球場とはいえ、逆方向にホームランを打てるのはなかなかできることじゃない。
【森下翔太との違い】
── 思いきりのいい右打者というと、どうしても森下翔太選手を思い浮かべます。森下選手も新人の頃から非常に積極的なスタイルでしたが、あえて今、森下選手と立石選手を比べると、どんな違いがありますか?
伊勢 堂々とした雰囲気、思いきりのいいスイングは共通している。森下の特徴を挙げると、"読み"だ。配球を読んで狙い球を絞っているから、読みが外れるとあっさり三振する場面もある。それは読みの弊害ではあるけど、今後、立石がさらに成長していくうえで大事なのは、やはり配球を読みながらバッティングできるかどうかだろうね。
── 現状、立石選手は配球を読むというよりは、とにかく来た球を打つ感じでしょうか。
伊勢 だから、ファーストストライク、セカンドストライクに勝負球を使ってくるなど、慎重な攻めをされると、結果を残すのは難しくなるかもしれない。それが続くと、彼の持ち味である積極性がなくなってしまう可能性もある。不安を挙げるとすると、そこじゃないかな。
交流戦では日本ハムの伊藤大海と対戦したけど、今季は本来の調子ではないとも言われる伊藤であっても、投球術を駆使して打者のタイミングや狙いをうまく外しながらストライクを重ねていた。さすがに立石もヒットを打つことができなかったね。
── そのほか課題があるとしたら、どんなところでしょうか。
伊勢 シーズンが進めば、相手チームも当然研究してくる。ひと回り、ふた回りと対戦を重ねて、オールスター前くらいには3回り目に入る。その頃になると、相手バッテリーも立石に対する攻め方を変えてくるはず。
ポイントになるのは、やっぱりファーストストライクの取り方。これまではストレートで入っていた場面でも、いきなり変化球でストライクを取りにきたり、逆に勝負球として使っていた球種を初球に投げてきたり、いろんな攻め方が出てくると思う。そのなかで、立石がどれだけ対応していけるか。
2 / 4


