【プロ野球】渡辺久信が古巣・西武を徹底分析 「今井達也流出でも十分に戦える。近年最高の戦力」 (3ページ目)
── 今季から先発に再転向する平良投手が抜けたリリーフ陣はいかがですか?
渡辺 昨季49試合に登板した山田陽翔の上積みに期待したいところですが、開幕を前に右ヒジのクリーニング手術を行ない、前半戦の復帰は厳しい状況です。甲斐野央、エマニュエル・ラミレス、トレイ・ウィンゲンターに頑張ってもらうしかないでしょう。
そして、これも隠し玉的存在で、高卒3年目の156キロ右腕・成田晴風(はるせ)がゲームのなかでどれだけ結果を出せるか。頸椎手術の影響でまだファームの公式戦ですら投げたことはありませんが、昨秋のフェニックスリーグで、阪神の藤川球児監督がビックリするぐらいの球を投げていました。西口監督も抑えで期待していて、「大化けしてくれないかな」と話していました。
【栗山巧のラストシーズン】
── 渡辺さんが監督を務めていた時代からチームを引っ張った栗山巧選手が今季限りでの引退を発表しました。
渡辺 今年1年、悔いのないように目一杯やってほしいですね。同学年の中村剛也と一緒にずっと西武にいたわけですし、私の中ではナンバーワンのレジェンド。将来的にどのポジションに就くかわかりませんが、できれば私のような形で、いずれは現場、フロントのトップをやってほしい。
そのためにも、勉強することはたくさんあります。私も台湾で選手兼コーチ、引退後は野球評論家を経て西武の二軍コーチ、監督、そして一軍監督、フロントでSD、そしてゼネラルマネージャー(GM)と、多くのことを経験しました。彼もいきなり監督をやるのではなく、いろいろな立場からチームを俯瞰的に見て、最終的にトップまで登り詰めてほしいです。
── あらためて今季の西武に期待している点を教えてください。
渡辺 西武は2028年の球団創設50年に向け、チームをつくり直している最中です。戦力はここ何年かで一番だと感じていますし、頑張ってほしいですね。
渡辺久信(わたなべ・ひさのぶ)/1965年8月2日、群馬県生まれ。前橋工業高1年夏に甲子園出場。83年ドラフト1位で西武に入団。最多勝3回、最高勝率1回、最多奪三振1回を記録するなど、10度のリーグ優勝、6度の日本一に貢献した。98年にヤクルトで現役引退後は台湾で3年間コーチ兼任選手を経験。2004年から2軍投手コーチとして西武に復帰すると、2軍監督を経て2008年から一軍監督に就任。1年目にチームをリーグ優勝、日本一に導いた。2013年まで監督を務めた後はシニアディレクター(SD)、編成部長、2019年からはゼネラルマネージャー(GM)を歴任。2024年シーズン途中からはGMと兼任で監督代行を務め、その年限りで退団。2025年からは野球評論家、解説者として活動している。NPB通算389試合125勝110敗27セーブ。
著者プロフィール
内田勝治 (うちだ・かつはる)
1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう
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