検索

【WBC 2026】元オリックスの同僚が明かす素顔の山本由伸とオフに放った衝撃発言 「求めるものが未知の世界というか...」 (2ページ目)

  • 佐々木亨●文 text by Toru Sasaki

── ヒジを曲げずに、腕を伸ばした状態から投げる「やり投げ投法」とも呼ばれる独特のピッチングフォームは、山本投手ならではの思考から生み出されたものでしょうか。

 あのピッチングフォームは、周りからはいい印象がなかった状態から始めたと思うんです。いろんな人から批判も受けたと思います。でも、本人にとっては明確な意図を持って取り組んでいることだと思いますし、そこへの自信があったからこそ、あのピッチングフォームが形づくられていったのだと思います。

【常に自分の体と向き合っている】

── まさにプロフェッショナルとも言えるその思考や姿勢は、メジャーでプレーする今も変わらないですか。

 変わらないですね。常に同じことをやって、それを貫いているように見えます。昨年のオフシーズン、一緒に食事をする機会があったんですが、その時にワールドシリーズの話になりました。あのシリーズ、由伸のピッチングはすごかったじゃないですか。連投で体はバキバキだったはずです。

 由伸との会話で印象に残ったのは、その状態のなかで『筋肉をかわしながら投げる』という話でした。疲弊してしまった筋肉を使って投げても、うまく投げられない。だから、偏って使っていた筋肉以外を使って投げるというニュアンスだと思いますが、あのシリーズ中に『筋肉をかわして投げるようになったら、すごくいい球がいくようになった』と、由伸は言っていました。

── 純粋に、それはすごいことですよね......。

 そうなんです。それぞれに体の使い方や動き方は違うものでしょうが、多くの場合、使う筋肉、その動きが偏った状態でやるものだと思います。そういうなかで、主役として使っていた筋肉以外の筋肉を使っているという話を由伸から聞いた時、それはひとつの"成長"だと思いました。求めるものが未知の世界というか......。

── 山本投手は、メジャーでさらに進化を続けていると。

 最高峰のレベルにいったピッチャーでさえ、さらに自分の成長を求めてやっている。その体、そして感受性を高めるために、ブリッジなどのトレーニング、普段の自分のルーティンみたいなものをしっかりとやっている。常に自分の体と向き合っている人間だからこそ、感受性が高まり、成長を続けるのだと思います。

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る