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【プロ野球】ヤクルト・育成出身のアンダースローの成長記 青柳晃洋のボールが教えてくれたプロで生き抜くリアル (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

ヤクルトの下川隼佑(左)と廣澤優 photo by Shimamura Seiyaヤクルトの下川隼佑(左)と廣澤優 photo by Shimamura Seiyaこの記事に関連する写真を見る

【いずれは同じ舞台に立ちたい】

 下川は自身の未来予想図についてこう話した。

「キャンプに合わせて、万全な状態でしっかりアピールして、開幕ローテーションに入れるようにやっていけたらと思います。数字については難しいですね。まずは今年より多く、一軍で登板したいです」

 廣澤優は下川の存在についてこう語る。

「アンダースローは日本では希少だと思いますし、そのフォームで投げられることがすごいです。さらに、その投げ方でプロの世界に入ってくるのはもっとすごいことで、尊敬しかないです。下川さんはキャンプから一軍で、それはすごく刺激になりました。自分はまだ成長過程だったので勝負はできなかったのですが、いずれは同じ舞台に立ちたいと思いながら見ていました」

 一方、下川は廣澤についてこう話した。

「とてもフレンドリーで、初めの頃から仲良くなったというか。すごく体も大きいですし、球も速くて自分にないものを持っている。すごい人だなと尊敬しています。自分が言えることじゃないですけど、支配下になると思います。それくらいすごいピッチャーです」

 11月、下川は松山での秋季キャンプに参加して鍛錬に励んだ。廣澤は15日に開幕したアジアウインターリーグ(台湾)で腕を磨いている。

 来季、投手として対照的なスタイルのふたりがヤクルト投手陣のなかに割って入れば、面白いシーズンになるはずだ。期待は膨らむばかりだ。

著者プロフィール

  • 島村誠也

    島村誠也 (しまむら・せいや)

    1967年生まれ。21歳の時に『週刊プレイボーイ』編集部のフリーライター見習いに。1991年に映画『フィールド・オブ・ドリームス』の舞台となった野球場を取材。原作者W・P・キンセラ氏(故人)の言葉「野球場のホームプレートに立ってファウルラインを永遠に延長していくと、世界のほとんどが入ってしまう。そんな神話的レベルの虚構の世界を見せてくれるのが野球なんだ」は宝物となった。以降、2000年代前半まで、メジャーのスプリングトレーニング、公式戦、オールスター、ワールドシリーズを現地取材。現在は『web Sportiva』でヤクルトを中心に取材を続けている。

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