【日本シリーズ】有原航平が敗戦のなかで見せたエースの意地 内角攻めに宿るソフトバンクの戦略的布石 (3ページ目)
有原は、たしかな布石を打ったはずなのだ。
「あまり意識することなく、僕はこういう投球スタイルなので。多少は後悔がありますけど、とにかく抑えにいった結果、2点取られてしまったので......次に投げる時はしっかり抑えたいなと思います」
有原は物静かで多くを語らない。ましてや敗戦投手となった直後だから口は余計に重くなる。
だが、有原のピッチングは雄弁に映った。そのメッセージを受け取った第2戦先発の上沢直之とスタメンマスクを被るであろう海野が、阪神打線にどんな勝負を挑むのか、とても興味深い。
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著者プロフィール
田尻耕太郎 (たじり・こうたろう)
1978年生まれ、熊本市出身。 法政大学で「スポーツ法政新聞」に所属。 卒業後に『月刊ホークス』の編集記者となり、2004年8月に独立。 九州・福岡を拠点に、ホークスを中心に取材活動を続け、雑誌媒体などに執筆している。
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