【野球】アダム・ウォーカーはBC神奈川の主砲として、巨人、ソフトバンク時代も経験しなかった日本一を目指す (3ページ目)
【自身初の日本一へ】
BC神奈川は、ドラフト候補で最優秀防御率のタイトルを手にした冨重英二郎らの活躍もあり、順調に勝利を積み重ねていった。
「試合後にみんなでミーティングをして、次の試合に向けた反省点を話し合いながら、気持ちを切り替えて次の試合に臨めていたように思う」
チームは中盤までBC-Westの首位を走り、前年王座の実力を示したが......。終盤戦にかけてチームは失速。勝てばリーグ優勝が決まる9月6日の本拠地最終戦では、延長戦の末にBC埼玉武蔵に敗れて2位に順位を落とし、同カードで行なわれる最終戦に、わずかな優勝の可能性を懸けて臨んだ。
「前日はよくない試合をしてしまいましたが、試合後はいつもと同じように家に帰り、おいしい夕食を食べた後にゆっくり休んで、再び球場にやってきました。僕らにとっていい1日になるように全力で臨みました」
そんな最終戦は先述のとおり、ウォーカーの活躍もあって15対3の快勝。BC信濃が敗れて逆転で1位となり、リーグチャンピオンシップへの出場を決めた。
「昨年に続いて、私が加入した今年もリーグチャンピオンシップ出場を決められたことが本当にうれしいです」
昨年在籍したソフトバンクはパ・リーグで優勝。巨人時代の2023年も二軍優勝を経験しているが、日本一の経験はまだない。
「ファンのみなさんに『熱いプレーを見ていただきたい』との思いで努力を惜しまずにプレーした結果、最高の勝利を届けることができた。みなさんには本当に感謝していますし、僕も期待に応えられるように頑張りますから、引き続き頼もしい声援をいただけたらうれしいです」
13日から開催されるリーグチャンピオンシップから、ポストシーズンの戦いに突入するBC神奈川。ウォーカーのあくなき勝利への思いは、果たして報われるだろうか。熱い戦いが始まろうとしている。
(通訳:岡﨑菜穂)
【プロフィール】
アダム・ウォーカー
1991年10月18日生まれ、アメリカ合衆国・ウィスコンシン州ミルウォーキー出身。外野手。2012年にMLBドラフト3巡目(全体97位)でミネソタ・ツインズに指名されプロ入り。メジャー昇格は叶わず、数チームのマイナーを渡り歩いたのちに独立リーグへ。2020年、2021年と2年連続で本塁打王とシーズンMVPを獲得する。2022年に巨人に入団。2023年のオフにトレードでソフトバンクに移籍した。2025年4月、独立リーグ・ルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスに入団した。
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